むなぐるま

アメリカ在住の研究者(の卵)による日常観察・オピニオン系Blog

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March 09, 2004

大学教授はなぜリベラルなのか

デューク大学で、人文・社会科学の学部では教授が左寄り過ぎるということでちょっとした論争になっている。保守的な学生団体が教授にインタビュー調査をしたところ、民主党員が共和党員に比べて圧倒的に多いということで抗議の広告を出したのがことの発端。大学側ではこの問題についてシンポジウムを開いたりして対応している。この意見広告を見ると、この大学の歴史学部では、民主党員32人にたいし、共和党員はゼロなど、かなり差が出ている。大学教授はどこでも左寄りなものだが、こうして数字ではっきり出てくるのも珍しい。これに対して、同じ大学の哲学教授が、「教育レベルの高い人にリベラルが多いのは、NBA(米バスケットのプロリーグ)に背の高い人が多いのと同じで、仕方がない」と言ったりして、論争の火に油を注いだりしている。本音なのだろうが、あまりに無防備な発言で開いた口がふさがらない。

アメリカの大学では、教授の人選や学生の選抜の際に、人種や性別による差別のないようにかなり注意を払っている。このような政策を推進しているのはリベラル派なのだが、不満を持っている保守派の学生が、「多様性」という言葉を逆手にとって反論しているということなのだろう。一方、大学教授の側は、ブッシュ政権が特に9/11テロの後大学内の政治的発言に干渉するような動きが目立つ中、こういうことが問題になること自体保守反動の言論弾圧の一環だと言ってかなり敏感に反応している。

私の個人的な経験から言っても、アメリカの大学では教授は圧倒的にリベラルだが、学生は五分五分、どちらかというと保守派が多く、意識がだいぶ乖離しているように思う。

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(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

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