むなぐるま

アメリカ在住の研究者(の卵)による日常観察・オピニオン系Blog

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April 09, 2004

イラク日本人人質事件:アメリカの無関心

昨日、今日と、ニュース番組などを見て情報収集しようと思ったのだが、アメリカのメディアではあまり扱いが大きくない。

New York Timesのサイトでは、サイトのホームページで「韓国人8人、日本人3人釈放」というヘッドラインが出てびっくりしたが、記事を読んでみたら「韓国人牧師ら釈放」とは書いてあっても日本人の情勢については書いていない。単なるミスなんだろうと思い訂正するようメールを書いたが、少なくとも2時間以上放置された後やっと訂正された。この辺りも、メディアというか、アメリカ国民の関心の低さの反映と思う。

なぜアメリカはこの件について関心が低いか。いくつか考えてみた。
1)ライス補佐官の9/11調査委員会の証言というビッグニュースがあって、その影に隠れてしまった。
2)イースターの祝日が近づいており、ニュース自体の流れが遅い。
3)アメリカのメディアが、テロの脅迫映像を流すことについて「テロを利することになる」として慎重になっている。
などがすぐに思いついたが、やはり一番大きいのは、アメリカ国民がこのような事態を直視したくないという心理があるんだと思う。少し考えれば、ブッシュ政権のイラク戦争を一貫して支持してきた日本政府が危機に陥るということはわかる。だからこそ、見ないですむのならば見たくないと思っているのではないだろうか。つい最近、イラクで働くアメリカの民間人の遺体が放送で流れたばかりで、このような厳しい現実にはうんざりという気分があると思う。

BBC Newsのようなヨーロッパのメディアが日本の一般市民の反応などを細かく報じながら「アメリカとしては一番おそれていた事態ですね」などと論評しているのとは対照的である。戦況がどんどん悪化する中、多くの国民が無意識に現実から逃避しつつあるのではないだろうか。好むと好まざるとにかかわらず、戦争はまだ続いているのである。

普通の国民はそれでいいが、大統領はどうなのか。今の大統領は、こういう重大な事態に直面すると引きこもって、部下に仕事を押しつける傾向がある。日本は何がどうあっても黙ってついて来ると思っているのだろうか。そうだとしたら、アメリカ政府は大きな間違いを犯していると思う。アメリカ政府の対応には不満があるが、テロリストに妥協するというオプションはありえないということは言うまでもない。

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(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

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