むなぐるま

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April 18, 2004

ウッドワードのイラク本

『ブッシュの戦争』の著者であるボブ・ウッドワードが、きょうCBSの"60 Minutes"に出演。火曜日に出版される、ブッシュ政権がイラク戦争に至る過程を描いた"Plan of Attack"についてインタビューを受けていた。時間がないので細かくは書けないが、短いインタビューのなかでこの本で明らかにされた驚くべき「新事実」について語っている。(CBSの番組サイトはこちら。番組の内容が詳しく紹介されている。)

その「新事実」の一部を箇条書きしてみる。

○2002年の春の段階で、米軍はイラク戦争の準備を進める指示を受けており、その出費は議会の許可なくアフガン戦争のための特別予算から出された。

○CIA長官のテネットは、ブッシュ氏に「大量破壊兵器があるといえるのか。こんな証拠じゃ大衆は納得しないぞ」と言われ、「スラム・ダンクですよ」と、100%大丈夫だという確証を大統領に与えていた。

○開戦したのは2003年3月だったが、1月の段階で大統領は開戦を決断していた。チェイニーやラムズフェルドは決断につきすぐに知らされたが、パウエル国務長官にこのニュースが伝えられたのはそのしばらく後だった。

○パウエルがこの決断について知る前に、サウジの駐米大使がホワイトハウスに直々に呼ばれ、イラクの戦争計画についてチェイニーとラムズフェルドから詳細な報告を受けた。また、サウジ王家は、ブッシュ再選のため、選挙直前に石油生産量を増加することにより、価格を下げてアメリカ経済を助けることを約束した。

○パウエルが大統領に開戦について聞いたとき、「どういう結果を引き起こすかわかっていますか。(陶器店と同じで)自分で壊したものは引き取らなければならないんですよ」と言って不快感を示したが、最終的には「良き兵卒」としてブッシュ氏を支えることを約束した。(ウッドワードは「パウエルの言った通りになりましたね」と付け加えた。)

『ブッシュの戦争』は半分くらい読んだが、けっこうドラマチックな脚色がしてある。とくに、最高レベルの会議などの会話を、目の前で見たかのように再現しているので、どこまで本当だろうかと疑ってしまう。しかし、とくに『ブッシュの戦争』では政権トップの人物に直接取材したりと、政権からかなり生の情報提供を受けている。(そのため、前の本はブッシュ政権の擁護をしていると批判された。)この本は、どちらかというとブッシュ政権に批判的な内容だと推測できる。本が出たら読んでみたい。ともかく、先日のポール・オニール元財務長官、リチャード・クラーク氏に続いて、イラク戦争に関わる政権内部の様子を暴露する本として、アメリカ世論にインパクトを与えることは間違いないだろう。

追記:アメリカのamazon.comでは、この本が売り上げランキング1位になっている。

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(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

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