拉致問題と今回の選挙
前のエントリに書いたように、訪問者の方々に誰に投票しろという気持ちは毛頭ないのだが、私としては、今回の選挙は拉致問題一本で候補を決めた。
拉致問題は、大局的な国際情勢から見れば「突き詰めれば別段とびきり重要な問題ではない」という見方もある。(参照)確かにそれはそうなのだが、「拉致問題を風化させない」という意思表示をするチョイスもあると思う。拉致問題は「重要な問題ではない」から、すべてを大局的に判断して政治家を選んだ方がいいという考え方はもちろん正しいと思う。だが、だからといって「拉致問題」一本で候補を決めるのがおかしいと恥じる必要もないと思うのだ。
今回の選挙は参議院選挙だし、政権交代に直接影響しないから、海外に報道される選挙結果としては「現状維持」となるかもしれない。しかし、たとえば増元さんのような候補が当選したとしたら、「日本の国民は拉致問題の解決に向けて強い意思表示をした」というメッセージが世界に発信できるのではないかと思う。特に、ああいう微妙な小泉訪朝の後だからこそ、そういう意思表示を世界(とくに北朝鮮)に向けて出すことは、今後の交渉にも影響してくる。だいたい、イラク戦争、自衛隊派兵、北朝鮮情勢などの国際問題では、日本に与えられたオプションは、いかに不本意だとしても基本的には「アメリカと協力してやっていく」しかない。(あたかも他のオプションがあるような幻想を振りまいている民主党は、やっぱり政権を取る用意は出来ていないと言わざるを得ない。)そんな中で、国民から拉致問題の解決に向けて強い意思表示を引き続きしていくことは、ささやかながら意味のある行動だと思う。
拉致被害者の家族の方が「国は何もしてくれなかった」と言うとき、その責任は、政治家だけでなく、そういう政治家を選び続けた有権者にもある。その責任を、おそばせながらも少しでも果たしたいという気持ちで、海外からも一票を投じたいと私は思っている。
(もちろん、増元さんは東京選挙区の候補なので、海外からは投票できないのだが、そういう基準で候補を選んだ、ということです)
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Comments
「お帰りなさい」です。
昨日、曽我さんのニュースを横目に見ながら打っていたら、
送信したつもりが、できてなかったみたいなので、もう一度。
選挙については、同感です。
幸い私は東京選挙区ですので、一票入れてきます。
一つ前の記事も興味深く読まさせていただきました。
一票差で決まる選挙だってありうる、というか、
田舎の村会議員選挙とかでは、時にはあったことですし、
重い一票しっかりと入れてきます。
細かいことですが、「増本」さんでなく「増元」さんだったのでは。
… 私も、はじめ「蘇我」さんと打ってたりしました(笑)。
Posted by: tito | Jul 9, 2004 4:05:31 PM
>titoさん
誤字のご指摘ありがとうございます。訂正しておきました。最近誤字が多いんですよね。気をつけます…。
選挙については、選挙権を得る前に海外に出ましたので、日本で投票したことはないんですが、在外投票ができるようになってからは毎回投票しています。今回は期限前に届くといいんですが。
Posted by: むなぐるま | Jul 9, 2004 4:15:20 PM
増元さんは、残念でした。
会社を辞めての出馬で、今後の生活とかを心配してしまいますが、
そんなことは、本人は織り込み済みのことのはずで、よけいなお世話かもしれません。
民主党は、共倒れを心配されながら、
見事“れんほう”候補も当選させました。
彼女は、双子の母として「ママフェスト」を実現するとか言ってますが、
台湾問題のレポーターをしていたこともあり、
そちらの方も期待したいと思います。
民主党については、喜名昌吉(←字が違ってたらゴメンナサイ)氏が、
新北朝鮮の左翼の集会で歌っていたというようなことををどこかで読んで、
比例区で入れるのをやめました。
歌手ですので、呼ばれれば、軽く行っただけかもしれませんが、
ちょっとこだわり、「維新政党・新風」に入れました。
普通に見て、右翼なのですが、
選挙公報に書いてあることは私から見たらまともでした。
議席をとれるとは思っていず、実際そのとおりでした。
戦略的には、気に入らない候補もいても、政権交代も必要という観点から、
民主党に入れるかどうか迷った末での決断でした。
選挙後の、岡田幹事長の落ち着いたコメントには好感が持てました。
以上感想など述べさせていただきました。
とりとめがなくてスミマセン。
Posted by: tito | Jul 12, 2004 12:18:17 PM
>titoさん
何が右翼で、何が左翼か、って今難しい時代ですよね。外国人参政権問題なんか、私から見たら答えが一つしかありえないと思うんですが、民主党から見たら「右翼」なんでしょうから。新しいエントリではその辺にも触れてます。
喜納さんを比例に入れた民主党、どうなってるでしょうかね。アメリカなどを見ていると、二大政党になるとどうしてもそれぞれの党が大きくなりますから、いろいろな人が混在してきます。その中でどうやって意味のある対立軸を作りつつ、党内をまとめていくかが勝負になるわけですが。民主党はマイノリティ票を支持母体に入れたいという戦略でしょうか。民主党は将来どういう政党を目指すのかという意味で興味がありますが…。
ちなみに、私の一票、結局時間内に届かなかったみたいです。残念。
Posted by: むなぐるま | Jul 13, 2004 12:11:57 AM