むなぐるま

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September 03, 2004

米共和党大会:一夜明けて

タイム誌が共和党大会中に取られた最新の世論調査を発表。ブッシュ氏52%、ケリー氏41%と、ブッシュ氏が10ポイント以上の大幅リード。(ちなみにネーダー氏は3%。)

一方、ケリー氏はブッシュ大統領の受諾演説直後に反撃の演説をした、と昨日書いた。演説の内容はメディアに発表されていたのでそれだけコメントしたのだが、演説を実際聴いてみたら、声を荒立てたり、とちったり、何とも荒削りな演説だった。スピーチライターが何ヶ月も準備し、演出にも万全を期したブッシュ氏の演説(実際それだけのことはある効果的な政治スピーチだった)の後に、素人仕事のような演説をぶつけるというのはなんともお粗末な作戦だった。こう感じたのは自分だけではなかったらしい

ケリー陣営は、ブッシュ側の個人攻撃にどう対応するかで内部が割れていて、ケリー氏が選挙本部長をクビにするという噂も絶えない。そんなでケリー氏の陣営は完全に後れを取っている。もっとも、ケリー氏も去年の10月頃は低迷しており、前の選挙本部長をクビにしてから一気にアイオワ、ニューハンプシャーと勝利したという経歴があるから、今回もこれからカムバックがあるのかもしれない。

共和党大会で何が語られ、何が語られなかったのかは、選挙の勝ち負けにはそれほど関係ない。ただ、選んだ人物の政策のつけを払うのはアメリカ国民なのだ。

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Comments

おひさしぶりです。ケリー氏どうやってもいいようには見えないよな〜と国境の北で見てます。

「共和党大会で何が語られ、何が語られなかったのかは、選挙の勝ち負けにはそれほど関係ない。」ってのは卓見ですね。語られる内容というよりも、ムードというかノリというか、聞いてる見てる人が気持よくなった方が勝ちみたいな、なんかフィギアの試合−テクニカルポイントみたいなゲームなのかしらと思えてしまいます。アメリカの場合、ツケはアメリカ国民以外も払うんですが(^.^;;、そうは自覚されてないっていう立場と意識の分離が今後の課題のようにも見えます。帝国民としての自覚を持ってほしい(笑)。

Posted by: Soreda | Sep 7, 2004 5:59:14 PM

>Soredaさん
 お久しぶりです。いつも興味深く読ませていただいてます。
 この前、地元の新聞に、ブッシュ氏が大統領のアメリカに住んでいるのがイヤになってトロントに移住した人についての記事が出ていましたが…。そちらの雰囲気はいかがですか。
 ブッシュ氏は、選挙に限って言えば徹底的なマキャベリアンで、勝つためならなんでもするというところがありますね。その辺を日本の評論家は見くびっているのでは、と思います。ディベートも、当時人気のあったアン・リチャーズテキサス州知事、それからゴア副大統領と、けっこうすごい相手を破っていることからも、かなり実力があるとみなければならないと思います。
 一方で、ブッシュ氏はアメリカ政治に地殻変動を起こすような政策を大胆に打ち出しています。テロ戦争はもちろんのこと、国内政策でも共和党員、保守派が首をかしげるような政策がたくさんあります。例えば、大型公共政策、健康保険改革、その結果としての財政赤字の増大など。アンドリュー・サリバン氏は、ビスマルク(宗教右派と協力した大きな政府)+ウッドロウ・ウィルソン(人権の名のもとによる積極干渉外交)とまとめていますが。外交ではブッシュ父の時に中枢にいたスコウクロフト氏やべーカー氏などは今の政策には反対だろうし、「小さな政府」のリバタリアンなどはブッシュ政権で完全に取り残されました。彼一人の力で、共和党の内実が大きく変わろうとしています。今回の選挙がそのへんの信任投票になりえない、というのが何とも不思議というか、それでいいのかいというか、そういう気がしています。

Posted by: むなぐるま | Sep 7, 2004 6:39:08 PM

(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

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