むなぐるま

アメリカ在住の研究者(の卵)による日常観察・オピニオン系Blog

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October 09, 2004

ジャック・デリダ氏死去

仏の哲学者ジャック・デリダ氏、がんで死去(読売)
合掌。

 デリダは大学のとき、また大学院を始めたころによく読んだ。"Of Grammatology" とか、"Margins of Philosophy" とか。東浩紀氏は『存在論的・郵便的』で、後期デリダにまで視野を広げて論じていたが、私は専門でもなかったこともあって、「脱構築」を紡ぎ出しているころの初期デリダを時間をかけて読んだ。時間をかけてというのは、自分の頭が悪くて理解するのに時間がかかったというのと、デリダの文章のスタイルと、両方あると思う。今振り返るに、結構勉強になったと思っている。
 最近また自分の研究との関連が出て来て、"The Archive Fever" とか "The Specters of Marx" とか読んでいる。20世紀の思想界は構造主義からポスト構造主義、ポストモダン、ポスコロなどかまびすしかったが、デリダはその中でも20世紀の《哲学》を論じる上で欠かせない数少ない人物だとは思う。私はこの人のおかげでハイデッガーやらヘーゲルやらに興味を持つようになった。これからもそういう読者は出てくるだろう。

ついでに、映画 "Derrida" はこの哲学者の思想を知る上でお勧めできる。哲学者が登場する映画に珍しく、哲学の内容を薄めて解説すると言うよりは実世界との接触点を提供するというような映画だった。また、彼の政治的なスタンスや、自伝的内容など、意外とガードを下ろして語っていた。ちなみに音楽は坂本龍一。(註:リンク先のDVDは輸入盤のためリージョン1(北米)です。)

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Tracked on Oct 9, 2004 1:02:51 PM

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