リベラルブロガー論:追記
前のエントリに自己レス。長くなったので独立エントリとする。
こういう記事を書いたのには、「もし『リベラルブロガーのハブサイト』というのがあるとしたら教えて下さい」という情報収集の意図もあったわけだが、あちこちTBやリンクされたサイトを見てもなかなかないようだ。もちろん、掲示板、MLなどで左翼系の情報が集まるところはいくつか知っているし、Academia RSS Projectのようなところもあるが…。ブロガーで、一般向けにリベラル系の論点をまとめてくれるようなサイトはないのかなあと思う。「暗いニュースリンク」はアメリカ左翼の言説をそのまま翻訳しているようなサイトだもんなあ。批判という意味ではなくて。それとも、他に多く指摘されているように、ハードコアな反日左翼が穏健なリベラルを圧倒して、一般人的には近寄りがたい状況になっているということなのだろうか。
それから、あちこちのブログで「ネット右翼」の存在について議論が出ている。ま、一般のネットユーザーやブロガーに保守的な人々が多いように見えるのは、リベラル寄りである大手のメディアがあまりにも酷い現実に対する異議申し立てという側面があるのではないかと。ラザーゲートに代表されるように、アメリカも似たような流れはある。そのような現実は、「庶民の側に立つ」というタテマエのリベラル・エリートたちには何とも理解しがたいというか、裏切られたような感覚というのはあるのだろうが。もう少し現実を見て欲しいものだ。
私の立ち位置は、というと、バックナンバーを読んで頂ければだいたいわかると思うのでここでは繰り返さない。まあ、右上に貼ってあるブルーリボンは一つの意思表示と取って頂いて構わないが。ともあれ、左右にかかわらず建設的な対話が重要であるというのはひとつ大きな原則として持っている。最近、記者や弁護士のサイトが「炎上」するケースがいくつかあったわけだが、もちろん、公人や朝鮮総連のような政治団体の動向についての検証・調査は意味があるが、一般人の個人情報を詮索して公開するのはどうかなと思う。そういう意味では、朝日新聞の擁護をする朝日新聞記者というのは微妙な立場ではあるが。まあ、インターネットは一部の人が想像するほど「匿名」ではないし、基本的に社会のルールがあてはまるというところで皆さんが自己責任で活動するしかないのではないか、というところが今の私の見解。
最後にもう一度だけ呼びかけ。運動家向けではなく、幅広い一般層・あるいは反対の思想の人々も読めるような形で、リベラル側の論点を簡潔に、論理的に、わかりやすくまとめている日本のブログサイトがあったら、ぜひ教えてください。つうか、リベラルな皆さんはどんなブログを読んでるの?
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Comments
はじめまして
とりあえず
「数学屋のメガネ:何が助け合いか」
http://blog.livedoor.jp/khideaki/archives/14094773.html
を読むとハブなどできようがない気がしてしまいます。
こういう考え方がリベラル一般のものかには疑問がありますが、左翼について「反権力=孤高の戦い」のようなイメージが割りと広く流布しているのは確かなのだろうとは思いました。
Posted by: boxman | Feb 12, 2005 5:39:46 PM
拙blogへコメントいただき、ありがとうございました。
確かに、保守派の国籍取得手続きの簡略化措置は外国人参政権法案を封じる手段であると思われます。
エントリーされているリベラル・ブローガーについて、最近思っていたことがあったので、記事のヒントにさせていただきました。
エントリーでは言及しなかったのですが、左派blogの場合、NHK問題でも事実関係の検証ができていません。
自分たちが正しいとか、こうあるべきとかの前提があるのでしょう。
左派の場合、ネットの活用方法が伝統的にメーリングリストや団体HPだったので、blogのコメント欄への反対意見への扱いに不慣れなのでしょうね。
左派blogの場合、好意的な立場でのアクセスよりも批判的な立場でのそれの比率が、右派blogよりも高いと思われます。
Posted by: aki1968 | Feb 13, 2005 10:46:34 AM
リベラルというのを、個人の自由を重んじる立場
という本来的な意味で使うならば、有名なネットの
サイトでは「極東ブログ」さんや
「切込隊長BLOG」さんが、立派なリベラルでは
ないでしょうか。
日本のリベラルと大マスコミ的にみなされる
カテゴリは、なんでも”反対・反権力”すれば
リベラルという、訳の分からぬものに
なっていますが、こんなものは実際は
リベラルでもなんでもない訳ですし。
日本のリベラルは結局のところ、日本においては
保守派に位置付けられているのだと思います。
保守派の中で、個人の権利と自由を重視する人々が、
諸外国におけるリベラルの位置に立っているのでは
ないでしょうか。政治で例えれば、
自民党内における鳩派的な
立場にいる人々なのだと思います。
Posted by: kagami | Feb 13, 2005 1:45:25 PM
> boxman さん
リンク先の「数学屋」さんのエントリを読むと、「孤高」という他に、書き手の「自分はネットウヨよりも賢い」という優越感を感じます。これは、意見の異なる人には不快感を与えるのではないでしょうか。アメリカでも、左翼・リベラル派の人が、たとえばブッシュ支持者を「教養がない」とか言うことがよくありますが、自らが無謬であるという姿勢はあまりお勧めできるものではありませんね。
サイト拝見しましたが、「アメリカの最近の少女マンガブームはどうよ?」と聞いてみたくなりました。
> aki さん
いつもお世話になってます。NHK・朝日問題について、左派の人々は事実の検証をしない、というのは、確かにそうかもしれませんね。政府は市民を抑圧するもの、という先入観から語っているのでしょうか。現実を見る、ということの基本が、対話の基盤の第一歩とは思うのですが。
> kagamiさん
ラベルの問題は確かにありますね。私も、究極的には誰がリベラルとか、誰が保守とかはどうでもいいです。ただ、日本の自称リベラルの人々が、イラク戦争を「戦争反対」という立場しか見られない一方、ダルフール問題や他の人道問題はスルー、という現状はどうかと思いますが。
Posted by: むなぐるま | Feb 13, 2005 5:39:39 PM
むなぐるまさん
> 「孤高」という他に、書き手の「自分はネットウヨよりも賢い」という優越感を感じます。
じつは私が感じたのはもっとバカバカしいレベルでの困惑で「左翼を標榜しつつ孤高ってなに?」ということでした。
このひとは左翼相互の「助け合い」を否定しているわけですから、そもそも組合活動とかなんだと思っているのかな? と。もはや運動としての左翼と理念としてのリベラルは「関係あるけど違うもの」になっているのかもしれませんが、端的にいって訳がわかりません。
> 「アメリカの最近の少女マンガブームはどうよ?」と聞いてみたくなりました。
わざわざありがとうございます。
それについてはすでにいくつかエントリをあげています。興味がおありなようでしたらどうぞ。たいしたことを書いているわけではありませんが。
http://d.hatena.ne.jp/boxman/20041229
http://d.hatena.ne.jp/boxman/20050104
Posted by: boxman | Feb 13, 2005 9:38:13 PM
はじめまして。
「数学屋」さんは、左翼というよりは「選良」とか「知識人」とか称するべきですね。
akiさんがおっしゃっているように、左派の人たちは早くからネットを活用していて、メーリングリストを利用していることが多いように感じます。
一例として、このようなものがありました。既出かもしれないですがurlを書いておきますね。
2005年2月 保存書庫 スレッド:http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-February/thread.html
Posted by: nessko | Feb 13, 2005 10:17:27 PM
ある自称「リベラル」な訪問者の方から、よく読むリベラル系ブログを教えていただきましたので報告します。
"磁石と重石の発見
http://d.hatena.ne.jp/dokusha/
数学屋のメガネ
http://blog.livedoor.jp/khideaki/
シバレイのブログ
http://reishiva.exblog.jp/
極東ブログ(リベラル、ですよね?)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/ "
…やっぱりfinalventさんは「リベラル」ということでいいのでしょうか?(w
Posted by: むなぐるま | Feb 14, 2005 1:17:49 AM
現実を見据えた上での現実主義的志向
(ベター志向)の上に、他人に対する
優しい眼差しがあるかどうかが、リベラル
を決めるのかな…と、理想的には思うので、
finalventさんは「リベラル」で
良いんじゃないかなと思います。
ローティ(プラグマティズム)とか、米民主党とか、
日本的区分けでは、完全に保守に
なってしまいますしね…。
Posted by: kagami | Feb 15, 2005 2:14:41 AM
日本の場合、共産主義のなれの果てがうじゃうじゃいるわけで、左翼はたくさんいても「リベラル」はそんなにいないんじゃないかと思います。共産主義の特徴は、偉くて賢い中央の人が全て決めてくれるという民主集中制ですから、数学屋さんのように「賢い私が教えてあげよう」という態度はごく自然だと思うわけです。「日本のリベラルは」強いて言えば、素直に朝日新聞や共同通信を受け取る信者であって、自分で検証しているわけではないので読むに値しない、のではないかと。殿下の言うみたいに「日本のマスコミがみんな左だから、あえてblogとかで主張する必要性がない」という意見も一理あるとは思いますが。
Posted by: 元あさひ大好き人間 | Feb 16, 2005 3:34:53 PM
米民主党が保守的であるのは日本だけなのでしょうか(無知ですみません、単純な質問です)。
日本の民主党と比べるのは失礼ですが、どちらも大政党と言えるくらいの勢力を持つのなら、どうしても保守の部分を多く持たざるを得ないのではないでしょうか。それはたとえば金の問題、あるいは大きな経済団体や職能団体などからどれだけ指示を得られるか、という話です。国家を動かしていく装置としての「リベラル」と「保守」として考えた時、保守が安定を、リベラルは反体制という機能jから多様性を保持していくという定義を考えています。
そういった場合、いわゆる「保守系」のメディアが靖国参拝を肯定したり、「リベラル」が日本国民にもかかわらず(この辺りは議論の余地ありですが…)小泉政権を批判するのも当然と考えられるわけで、どちらも発言行為としては支持します。もちろんこうしてメタで話している場合に限られ、実際の論争においては私はそのときそのときでどちらかに属するのですが。
何がいいたいか分かりませんね。2,3の独立できる話がごっちゃになってしまいました。意図を汲んでいただけると幸いです。
Posted by: blackhead | Feb 16, 2005 10:59:38 PM
ブログじゃありませんが、白川勝彦元議員はリベラル派で有名ですよね。ブログでないのが残念ですが、数少ないリベラル派の議員として密かに応援しておりました。
Posted by: mikio | Mar 10, 2005 5:49:17 AM