ネット躍進の陰で政治ニュースの読者激減の米新聞界
覚え書き程度に。
Bad news or really bad news for newspapers? (danieldrezner.com)
日本では「政治ニュースの入手先、ネットがラジオ超える=米調査」と報じられたが、この記事の元になっているPew Research Centerの調査結果を読むと、この10年間で政治ニュースをインターネットから入手する人々の割合が3%から18%と増加した一方、紙媒体の新聞と答えた人は60%から39%に激減している。まあ、インターネットをニュース源とする人のうち43%はcnn.comやnytimes.comのような大手サイトを訪れるとしており、新聞社の危機というよりは、Pewの中の人が言っているように、新聞社の重役たちは "Newspaper people" から "contents people" へと自己イメージを変革すべきだということのようだ。
いっぽう、政治ニュースに関していえば、3分の1の人が「新聞・テレビには欲しい情報がない」、また11%の人々が、「インターネットには他では得られない情報がある」、と答えている。これらの層がブログやインターネットサイトに向かう率が高い、とこの調査は伝えている。大きな眼で見ればブログやインターネットの政治言論への影響力はアメリカでも限定されているが、ネットが既成メディアへの不満をベースにニッチを形成していることが明らかになった。
アメリカのメディアの見取り図の印象を大まかに書いてみると、インターネットを取ってもブログの他にPodcastingがどこまで定着するかなということもあるし、また、衛星ラジオ (XMやSiriusといった有料・衛生ラジオ放送を使えば、月$10くらいで百数十チャンネルの音楽・トークなどを聴ける)やフリーペーパーなどの動向も見逃せない。特に、衛星ラジオは、アメリカのようにラジオが生活に浸透している一方、土地柄ラジオの受信域がアメリカ全土のほんの一部しかカバーできないという事情があり、意外と根強いと思われる。一方、TVについては、アメリカの場合ケーブルTVの普及率が高いのだが、最近はデジタル化が進み、DVRなどの普及度が上がっている。衛星放送ではTiVOなどのサービスがある。オンデマンドということでは、ケーブルTVでは昔からあったわけで、それに加えてDVRの普及で自分の好きなときに好きな番組を観るというライフスタイルが定着しつつあるが、その次というのはなかなか見えない。アメリカでデジタル・ライフスタイルを引っ張る形のApple社も、音楽はiTunesが一人勝ち状態だが、なぜか映像・ビデオには手を出す気配がない。さて、どうなるのか。
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Tracked on Mar 8, 2005 10:42:29 AM
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Tracked on May 21, 2005 4:48:06 PM
Comments
本日3/8の毎日新聞夕刊に
「ホワイトハウス会見 『ブログ』記者、はじめて出席」という記事が、かなり大きめの扱い(書囲み記事)で掲載されていました。
Posted by: gryphon | Mar 8, 2005 6:24:22 AM
> gryphonさん
このエントリの内容を考えるに、言及されている毎日新聞の記事もネット上で読めるはずだ! と思ったらやっぱりありましたね。
<米ホワイトハウス>定例会見にブロッガー参加
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050308-00000033-mai-int
Posted by: むなぐるま | Mar 8, 2005 8:11:18 AM