What's the Frequency, Kenneth?
ヤフーUSの質問コーナー "ask.yahoo.com" から。
「REMの"What's the Frequency, Kenneth?"の裏話って?」(New HampshireのDanaさんから)
これは、「あれ確か…」と思っている方も多いと思うので、ヤフーの回答に沿って、一応メモ。
1986年10月、CBSニュースのダン・ラザーがマンハッタンで歩いていると、突然後ろから殴られ、路上に倒された。男は、「Kenneth, what's the frequency?」(ケネス、周波数は何だ?)という意味不明の言葉を繰り返しながら、ラザー氏に殴る蹴るの暴行を加えた。
ラザー氏は、心当たりがない、と主張していて、この件は都市伝説のようになっていたのだが、それをREMのマイケル・スタイプがネタにして、"What's the Frequency, Kenneth?" として1994年にリリース。後で、スタイプは、「シュールでアメリカンな、20世紀の未解決の謎」と発言している。REMがプロモでThe Late Show with David Letterman(CBS)に登場したとき、ラザー氏も登場、曲を紹介した。
いっぽう、1997年には、ラザー氏を暴行した男が判明。現在、TV局員を殺人した罪で服役中なのだが、ニュース・メディアが彼の頭に電波を送っていると信じていて、周波数さえわかれば、その電波をブロックできたのに、と思って犯行に及んだ、と言っているらしい。
しかし、このヤフーの回答、「ラザー氏は多彩な人生を送った」とかいって、ratherbiased.comのページにリンクを貼っているのはどうよ。しかし、この回答が2001年6月のもの、ということを考えると、ratherbiased.comの主催者は少なくともその頃からネットで活動していたことになるわけで、ラザーゲートも、単なるブロガーによる突発的事件と考えるのはナイーブすぎるようだ。
さて、「イブニング・ニュース」のほうは、日曜の政治番組の司会者でもあるボブ・シーファーに交代。この人は、今回の大統領選討論の司会をしたりして、フェアネスという意味では定評のある人。まあ、臨時職という位置づけのようだが、出来る限りこの人で行くという手もあるんだろう。シーファー氏の最初の放送のコメントを読むと、アメリカのニュース・アンカー職の重みというのをひしひしと感じて仕事をしているのがわかる。個人的にはこの人に続けて欲しいなあ。シーファー氏については、nprのこの記事も良い。
TrackBack
Listed below are links to weblogs that reference What's the Frequency, Kenneth?:
» 3月11日「はっけよい残った60分」 from ひきコモらぁら日記
米メディア超大手CBSの巨匠アンカー、ダン・ラザーが同局イブニング・ニュースをやめたそうだ。看板番組『60ミニッツ』において、選挙前に、大統領の軍歴捏造ネタを報... [Read More]
Tracked on Mar 14, 2005 4:30:17 AM
Comments
はじめまして。
ラザー氏降板を巡って、メディアは基本的にリベラル寄りとよく言われましたが、本当は違うと思います。被害者のふりをして徳をしているのが真の嘘のプロです。(怒)また最近アメリカのニュースを聞いていてもいらつくのが、ジャーナリストの客観性、Objectivityという虚構のポジション。実はニュースを的確に理解、判断する妨げになっている事が多いという事です。
というのは、ジャーナリストが客観性を、事実ではなく、pros vs. consの意見の分量で測っているように思えるからです。敵対する意見を同じ分量で報道したとしても、事実をはっきり伝えない報道はフェアとは言えません。NPRでも客観性のふりをするジャーナリストを聞くので、私は残念ながらあまりシーファー氏には期待していません。というかTVニュースは観ません。(笑)
ブログの方が個人の意見がはっきり解るので、逆に事実も分かりやすく、フェアだなーと思ってしまうのですが。もっと哲学的に、客観性は存在せず、どの報道も人の伝えるものはどこか偏見があると捉えたほうが、賢明かなと思っています。長くなってしまいましたが、記事に触発されて書かせていただきました。
Posted by: march-hare | Mar 18, 2005 6:09:05 PM