むなぐるま

アメリカ在住の研究者(の卵)による日常観察・オピニオン系Blog

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March 23, 2005

お知らせ

多くの人に支えられてここまで続けてきた「むなぐるま」ですが、更新を中止することにしました。最近リンクを頂いているページもあるので、サイトはしばらく残しておきますが、近日中にアカウントごと消します。

実は、この前の "Courage" というエントリ、元ネタはダン・ラザーが最後の『イブニング・ニュース』出演で "Courage." と言って締めくくったののパロディだったんですけど。(このブログエントリから動画を見ることが出来ます。また、"courage"をめぐるエピソードはこちら。)皆さん気づかなかったのかスルーしたのか、全然反応がなかったのでちょっとがっかりしたんですが。

去年11月に一度休養宣言をしてから、しばらく見切り発車で続けてきたのですが、結局やめることにしました。最大の理由は、本業の方がなかなか落ち着かないこと。今秋からの仕事も決まっていないですし、長期的なキャリアの見通しも、なかなか先が見えない状況です。そういう状況がしばらく続きそうな情勢で、また夏からは長期にわたってオフラインになりそうなので、ここでブログの方は区切りをつけようと思います。拙ブログのようなものでも続ける意義はあるのかなあと思ってきましたが、本業の方で倒れてしまっては意味がないので。というわけで、安定した仕事を持つブロガーの皆さん、頑張って下さい。(笑)

総括とかはしたくありません。このブログが日本語のブロゴスフィアで占めていた位置は、誰かが埋めてくれるでしょう。

一つだけいうならば、このブログではニューヨークタイムズの日本報道について何度か書きましたが、最近は「オオニシ記者」というだけで日本語のネットでもかなり認知度が高まってきているのは嬉しいことです。
ただ、オオニシ記者もまた懲りずに朝日新聞社内のオフィスから、バランスを欠いた記事を世界に向けて垂れ流しているようです。(詳しくは、pantomimeの日記のこのエントリで。)こういう記事がなぜ出てくるか? 日本人の立場から、このような外国メディアの記事をウォッチしながら、世論を喚起することはもちろん大切だと思います。(皆さん、あとはよろしく。)ただ、こういう記事にアメリカの専門家からチェックが入らないこと、日本からのこのような記事への反論が彼らに届かないこと、などを含め、もっと大きな構造的な問題があることは知っていて欲しいと思います。New York Timesという組織内部の問題もありますが、また、世界における日本をめぐる言説に関わる大きな問題もあります。端的に言って、日本の言語空間は、世界から孤立しています。それは、保守・リベラルに関係なくそうでしょう。日本の言葉を世界に発信する、そして、世界の「日本」像を変えていくにはどうしたらいいか、知恵を寄せ合って考えていく必要があると思うのです。それは結構地道な仕事なのではないかと思います。

メールアドレス(munaguruma@gmail.com)は生かしておきますので、連絡のある方はそちらの方へ。

それでは、もう一度、皆様の「勇気」に…

Courage.

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Tracked on Mar 30, 2005 6:53:03 PM

Comments

いままでありがとうございました。
願わくはアカウントは残しておいて,暇ができたらこっそりと再開していただけると嬉しいです。私はRSSリーダーにここを残しておきます。

Posted by: nanasi | Mar 23, 2005 1:48:07 AM

とても貴重blogでしたので、率直に残念です。
「誰かが埋めてくれる」その「誰か」を捜すのは極めて難しいだろうなぁって思いますね。でも、こういうとき私は「やめないで」とは決して言わないようにしています。blogもやっぱり本業あっての事ですからね。
今までお疲れ様でした。本業の方のご健闘、お祈り申し上げております。

Posted by: わくたま | Mar 23, 2005 1:58:59 AM

いろいろな問題提起、ありがとうございました。courageのエントリは、単純に忙しくて読んでませんでした(^^;)

ブログ更新を止められるのはとても残念ですが、何事もリアル&本人優先ですので仕方ないですね。

自分が、むなぐるまさんの抜けた穴を埋められるとは全然思いませんが、また定職に就かれた頃に更新を再開しようと思って頂けるようにオモロイことをやっていこうと思います。お疲れさま。

Posted by: R30 | Mar 23, 2005 6:23:10 AM

ちょっと思うことあって追記。
むなぐるまさんの(特に直近のいくつかの)エントリに含まれる問いかけは、僕のような脊髄反射系の(笑)、しかも手切れの良いビジネスネタに比べて反射的なレスを返すこともできないし、議論の行き着く果ても簡単には見えず、むしろ問いかけとして長くウェブ上に生き続けるべきメッセージを含んでいると思っていました。

なので、できればアカウント消去せずに残しておいて頂くか、それができないならせめて無料のブログにログごと移動して放置しておいていただけるととても助かります。というか、それが日本語のブロゴスフィアに対してのちのち大きな貢献になると思うのですが、いかがでしょう?

読者の分際で注文というのも心苦しいのですが、ご検討いただければ。

Posted by: R30 | Mar 23, 2005 6:39:48 AM

非常にショックです。
私は、何回かコメントを寄せて、むなぐるまさんに何度かコメントをいただいただけですが…。
このBlogはすごいんです。
残念です。
本当にありがとうございました。
その一言です。

Posted by: I love さぬきうどん | Mar 23, 2005 9:03:07 AM

終わってしまうのは残念ですが、本業最優先が原則ですからね。
むなぐるまさんの最後のメッセージは、非常に重要で、この2,3年ずっと僕も考え来たことです。

>ただ、こういう記事にアメリカの専門家から
>チェックが入らないこと、日本からのこのよ
>うな記事への反論が彼らに届かないこと、
>などを含め、もっと大きな構造的な問題があ
>ることは知っていて欲しいと思います。New
>York Timesという組織内部の問題もありま
>すが、また、世界における日本をめぐる言説
>に関わる大きな問題もあります。端的に言っ
>て、日本の言語空間は、世界から孤立してい
>ます。

むなぐるまさんが書いた、日本からの情報発信をこれからのテーマにしようと思っていただけに、本当に残念です。蒋介石が英語がうまかった時から、変わっていなんですよね。
今日のあなたのエントリーを取り上げさせていただき、何時間後かにトラックバックさせていただきます。

Posted by: 西村幸祐 | Mar 23, 2005 3:11:22 PM

>皆様
コメント有り難うございます。(西村さん、いらっしゃいませ!)私がこのブログでささやかに書き続けてきた、その問題意識が多くの人に伝わっているのを感じます。とても嬉しいことです。
いろいろと会話を続けたいところですが、今は辛抱して本業の方で基盤をつくるときだと思っています。

アーカイブを残してほしいという声がありますが、少し検討させてください。このブログも去年の年末に移転したばかりでしたので、とりあえずしばらくはこのアドレスで公開します。このブログで書いた文章はそれぞれに愛着がありますが、また必ずしも半永久的に保存されることを念頭に書いたものではないということもあります。無料のブログサービスでMT互換のインポート・エクスポートに対応しているところもあるようですね。まあ、しばらく考えてみます。

Posted by: むなぐるま | Mar 23, 2005 3:24:36 PM

非常に残念…ですが、無理をおして続けて欲しいというのも読者のわがままですしね。本業でのますますのご活躍をお祈りします。
個人的には、ペパーダイン古賀さん祭りから読み始めて、米大統領選やラザーゲートのエントリーを通じてブログというものの力を教わりました。極東ブログや切込隊長など他のブログを教わったのもむなぐるまさんのおかげです。
はじめてファンとして継続的に読みつづけたブログが休止するのはさびしいものですが、またいつの日かの再会を信じて…

Posted by: biden | Mar 23, 2005 8:42:01 PM

今までお疲れさまでした。
これまで、むなぐるまさんからは色々なことを教えていただきました。
私はブログ初心者なので、まだまだこれからと思っていたところだったのですが、自分にとって模範となるようなブログを書かれていたstandpoint1989さんに続いてむなぐるまさんまでブログを終了されて、ちょっと気が抜けたような状態になってしまいました。
数ヶ月に一度の更新でも良いので、続けて頂ければと思いますが、本業の方でご多忙ということですから、ある意味朗報かもしれませんね。実世界でのご活躍をお祈りしております。
これからも機会あるときにご指導頂ければ幸いです。
どうもありがとうございました。

Posted by: やじゅん | Mar 23, 2005 11:39:45 PM

更新停止とは、残念な話です。
ダン・ラザー祭りやThe Daily Showの件は、大変参考になりました。

今、日本ではライブドアのニッポン放送買収の話で持ちきりですが、NHK・朝日新聞の問題を含め既存メディアの守旧な姿勢と足の引っ張り合いには、大変失望しております。
そしてそれ以上に、ライブドアの行動は支持できないし、論理のない金儲け優先の姿勢はネット言論の足を引っ張るものとしか思えません。
アメリカで論壇Blogが注目され、CNNでも紹介するコーナーが出来たりしてますが、まだ日本ではそこまで至っておりませんし(「諸君!」や「世界」では取り上げられていますが)、市井の人々が何の柵もなく既存言論に対して異議を申し立てている事について理解できていないメディア関係者が多く、それが「記者Blog炎上」という事態を招いているのだと思います。

さて、ボビー・フィッシャーが日本入管から釈放されて、市民権を与えられたアイスランドに旅立ちました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050324i204.htm
これも、今後どうなるか気がかりです。

落ち着きましたらBlog再開を期待しております。

愛・地球万博(愛知万博)開会式を横目に見ながら

Posted by: ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー | Mar 23, 2005 11:56:09 PM

いいブログでした。どうもありがとう。
本業の成功をお祈り申し上げます。

Posted by: かんべえ | Mar 24, 2005 1:00:32 AM

ブログを終了されるとのことで寂しく思います。わりと最近このブログを発見して、アメリカの保守系ブログの巡回を始めるきっかけとなりました。ありがとうございました。

ラザーのcourageはテレビで見ていたので、すぐ気付いたのですが、コメントする習慣がないので、コメントをつけませんでした。コメントを残しておけば良かったかなと思いました。

またどこかで再開されること楽しみにしています。

Posted by: akira | Mar 24, 2005 1:30:09 AM

 むなぐるま様の主だったブログ記事をウェブログ図書館( http://library.jienology.com/ )に登録させていただいております。
http://library.jienology.com/search.php?blogurl=munaguruma

 良質なエントリーが多いので、もし無料サーバ等への移転も不可能ということあれば、当館で把握している分のエントリーについてテキスト部分を代行保管させていただけないかとも考えるのですが、いかがでしょうか。
 ともかく今まで更新おつかれさまでした。

Posted by: ウェブログ図書館 館長 | Mar 24, 2005 5:31:10 PM

更新停止、大変残念ですが
非常に有益な意見交換も多いので
「無期限凍結」の形のほうが良いのではないでしょうか
知人も年単位で放置状態のHPを持つ方がたくさんいらっしゃいますが
「更新したいときにする」で、批判されることはないと思います。

Posted by: ちゅちゅもえらー | Mar 25, 2005 12:24:08 PM

私めも技術的な未熟から当分エントリー凍結宣言を
出した矢先に、むなぐるまさんの様な優良blog
が閉鎖とはショックです。でも本業の都合では
仕方がないですね(__;)

むなぐるまさんの高い視点は私的に大いに勉強に
なっただけに大変残念です。一人の優れたブロッガー
が一人消えるのは残念ですが、後は残ったブロッガー
が勉強を重ね、レベルを上げていくしか方法が
ありませんね。まだまだ未熟なブロック空間を
育てていく必要性を痛感させられる「退場宣言」
ですね(__;)

Posted by: abusan | Mar 25, 2005 10:10:41 PM

僕が管理してるglocomのサーバでよかったら、ログ保管庫として提供いたしますですよ。infosoc.jpという厨くさいドメインなので恐縮ではありますが。

Posted by: shibudqn | Mar 27, 2005 2:39:40 PM

>サーバなど提供を申し出てくださった皆様
ありがとうございます。もう少し検討させてください。ココログは少なくとも5月中旬くらいまではこのままにしておきますので、それまでは、コメントやTBは遠慮なくつけていただいて、私が提起した問題をどんどん「消費」していって下さればと思います。また、個々のエントリを個人的に保存したいという方はご自由にどうぞ。(公開となるとまた別の話ですが。)

Posted by: むなぐるま | Mar 27, 2005 3:11:50 PM

魂の入ったブログで、尊敬の念をもって拝読しておりました。自信を大切に。

Posted by: 高桐院 | Mar 28, 2005 9:37:38 AM

海外に在住する研究者は。文系・理系限らず孤独だと思います。帰るところがなく、行き着く宛ても見えない研究職の人は、私の携わるバイオサイエンスの世界でも同じです。

サイエンスの世界では、万国共通の会話が日本人でも可能なように思われがちですが、決してそんなことはありません。日本の精度が高く、信頼できるデータがもっと注目されてもいいと思うのですが、そこまで主張できる言語スキルを持った日本人サイエンティストは少ないように感じています。

同じアメリカ在住の研究者として、むなぐるまさんややじゅんさんのBLOGを読んで、共感を覚え、どれだけ勇気付けられたかわかりません。
これは決して私だけの思いではないと思います。

本業が安定しないのは私達も一緒です。お互い頑張りましょう。

また、どこかで再開されることを心より願っております。

Posted by: ご苦労様でした | Mar 28, 2005 8:33:47 PM

遅くなりましたが、むなぐるまさん、ご苦労様。そして、今までありがとうございました。
ここを残す/残さないことについては、相応の理由のあるいろいろな考えがあるとは思いますが、むなぐるまさんの一番楽な、なさりたいようになされればいいと思います。
更新せずとも、開けておくだけでも、コメントがあったり、メールが送られてきたり、いろいろと管理の手間そのものはかかるわけですから、我々読者は、今までむなぐるまさんが与えてくださったものに感謝して、ただむなぐるまさんの道行きが幸多いものであらんことを祈るのみです。

またいつの日か、ワールドワイドウェッブのどこかでお会いすることを期待して。

Posted by: standpoint1989 | Mar 29, 2005 9:27:41 PM

日本の良心の発信拠点がまた一つ消えてしまいますことを非常に残念に思います。これからは安心して「日本の恥」をやって行けるかどうか不安です^^;
むなぐるまさんの鋭い分析は、常に参考にさせていただいておりました。ご本業のほうも大変かと思いますが、またいつの日にか何らかの形で御復活なさいますことを心待ちにしております。

Posted by: 中宮崇 | May 21, 2005 1:58:39 AM

(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

ウェブログ図書館 http://library.jienology.com/