むなぐるま

アメリカ在住の研究者(の卵)による日常観察・オピニオン系Blog

March 23, 2005

お知らせ

多くの人に支えられてここまで続けてきた「むなぐるま」ですが、更新を中止することにしました。最近リンクを頂いているページもあるので、サイトはしばらく残しておきますが、近日中にアカウントごと消します。

実は、この前の "Courage" というエントリ、元ネタはダン・ラザーが最後の『イブニング・ニュース』出演で "Courage." と言って締めくくったののパロディだったんですけど。(このブログエントリから動画を見ることが出来ます。また、"courage"をめぐるエピソードはこちら。)皆さん気づかなかったのかスルーしたのか、全然反応がなかったのでちょっとがっかりしたんですが。

去年11月に一度休養宣言をしてから、しばらく見切り発車で続けてきたのですが、結局やめることにしました。最大の理由は、本業の方がなかなか落ち着かないこと。今秋からの仕事も決まっていないですし、長期的なキャリアの見通しも、なかなか先が見えない状況です。そういう状況がしばらく続きそうな情勢で、また夏からは長期にわたってオフラインになりそうなので、ここでブログの方は区切りをつけようと思います。拙ブログのようなものでも続ける意義はあるのかなあと思ってきましたが、本業の方で倒れてしまっては意味がないので。というわけで、安定した仕事を持つブロガーの皆さん、頑張って下さい。(笑)

総括とかはしたくありません。このブログが日本語のブロゴスフィアで占めていた位置は、誰かが埋めてくれるでしょう。

一つだけいうならば、このブログではニューヨークタイムズの日本報道について何度か書きましたが、最近は「オオニシ記者」というだけで日本語のネットでもかなり認知度が高まってきているのは嬉しいことです。
ただ、オオニシ記者もまた懲りずに朝日新聞社内のオフィスから、バランスを欠いた記事を世界に向けて垂れ流しているようです。(詳しくは、pantomimeの日記のこのエントリで。)こういう記事がなぜ出てくるか? 日本人の立場から、このような外国メディアの記事をウォッチしながら、世論を喚起することはもちろん大切だと思います。(皆さん、あとはよろしく。)ただ、こういう記事にアメリカの専門家からチェックが入らないこと、日本からのこのような記事への反論が彼らに届かないこと、などを含め、もっと大きな構造的な問題があることは知っていて欲しいと思います。New York Timesという組織内部の問題もありますが、また、世界における日本をめぐる言説に関わる大きな問題もあります。端的に言って、日本の言語空間は、世界から孤立しています。それは、保守・リベラルに関係なくそうでしょう。日本の言葉を世界に発信する、そして、世界の「日本」像を変えていくにはどうしたらいいか、知恵を寄せ合って考えていく必要があると思うのです。それは結構地道な仕事なのではないかと思います。

メールアドレス(munaguruma@gmail.com)は生かしておきますので、連絡のある方はそちらの方へ。

それでは、もう一度、皆様の「勇気」に…

Courage.

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March 20, 2005

Courage

本業の方がなかなか落ち着かない。落ち着く目処も立たない。

テレビや新聞などに関わるジャーナリストが、ネットの言説を横目で見ながら、自分たちにしかできないことがある、という発言が最近いくつか出て、それについてこのエントリで書いたのだが、もう少し書いておきたい。

ブログには「組織的、継続的に社会をウオッチし、報道を続けること」ができない、などという技術論については、新聞の将来をしっかりと考えないと時代遅れになりますよ、と申し上げておきたいのだが、やっかいなのは、ジャーナリストは一般人より社会正義を追求する理想がある、という種類の論だ。いわく、ブログには倫理観、責任感がないと。

しかし、ダン・ラザーが失敗したのは、社会正義を実現しようという「勇気」によって、冷静に資料の真偽を吟味する理性を失ってしまったからであって、「勇気」だけではだめだという典型的な例になってしまった。金平氏などにはその辺りに気が付いてもらいたい。(参考)また、ネットで情報を発信し、受信するのは、社会のひとりひとりであることを考えると、テレビや新聞のジャーナリストが、倫理観や責任感において自分たちがネット世論より高い位置にあると宣言するというのは、傲慢である。ジャーナリストに「倫理観」とか「勇気」という言葉を独占させるわけにはいかない。

いっぽう、ブログなどのインターネットの言論を通して、いままで声を持たなかった一般人が、それぞれの専門と見識を武器に「勇気」を発揮するチャンスが生まれた、といえるし、その意味で、現在の状況というのは、実に希望に満ちた状況といえるのではないだろうか。

そうした無名の一般人の「勇気」に…。

Courage.

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January 29, 2005

充電中

 ご無沙汰しております。
 1月も、ブッシュ大統領の就任式、そして明日はイラク総選挙など、世界は激動ですね。
 私のほうも、ここ2、3週間ほど、リアルライフの方がかなり忙しくなって、ブログの更新のほうが遅れてしまっています。久しぶりにectoを立ち上げたら、プログラムのレイアウトがだいぶ変わったりしてて。ちょっと戸惑うような状態。今の時期、1年契約を重ねるアカデミックのjourneymanにとっては忙しい時期なのです。また、他にもいろいろと出来事がありまして、ネットのほうはお休みさせていただいています。「出来事」などというとなにか心配をかけそうですが、不幸な事故とかでは全然ないのでご心配なく。
 まあ、表題にも書きましたが、単なるお休みではなく、充電中とご理解いただければ、と。
 元のペースに戻るにはしばらくかかりそうですが、もう少しお待ちください。

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December 27, 2004

自分の思考の地平を広げるって難しいですね

この前のエントリで、私のお薦めブログをご紹介したところ、「複雑な心境に」なったというトラックバックが。まあ、この前ご紹介したブログの皆さんからはおおむね好意的な反応をいただいていたが、馴れ合いのためのエントリじゃない? と思われても仕方ないかも。まあたまには馴れ合いエントリも、という気持ちもあったわけだが、不快に思われる方がいるのも、わかる。

で、この前のエントリの結論として、「毎日同じブログを巡回されることの多い方は、読むサイトの幅を広げてみては?」と書いたわけだが、その背景には、政治・時事系ブログでよく言われる「反響室効果 (echo chamber effect)」の防止を、という気持ちがあった。

echo chamber effect というのは、政治関係のメディアにおいて、保守系は保守系で、リベラル系はリベラル系で、と、似たような思想のメディア間で限られた情報が高速に伝わり、反響しあうことによって、反対意見に目を触れることなく偏ったニュース・意見・思想が強化されていく、という効果のこと。これはブログに限らず、ケーブルTVやトークラジオなどのメディアも含めての現象。

たとえば、「ケリー大統領候補は意見をコロコロ変える(flip-flopする)」という見方がある。ケリー氏は、今回の選挙戦の最後までこのイメージを払拭できなかったのが敗因の一つといわれるが、この見方、ある程度は正しいといえるものの、ある意味ではおかしいといえる。政治家というのは、その時の現実を見極め、時には自らの信念を曲げてもその時にベストの政策を実行すべきだからだ。事実、ブッシュ氏も4年間の任期中、政策転換を数多くしてきた。そのうちの最大のものは、2000年の大統領討論で「nation-buildingはしない」と言った孤立主義から、「自由を世界に広げる」ための積極的な干渉外交への転換だろう。

このイメージの形成におけるメディアの役割は大きかった。ブッシュ選対は、ある時期から、ケリー氏は「意見をコロコロ変える」というポイントをあらゆるチャンネルを使って強調した。保守系コラムニストや選対・政府関係者がことあるごとにこの意見を口にする。それを、Fox Newsや、保守系トークラジオなどが繰り返し放送し、論評する。そして、CNNなどの中道・あるいは中道左派のメディアが後追い報道をする。こうして、短期間のうちに、多くのメディアが「ケリー氏は意見をコロコロ変える」という報道を垂れ流し、その真偽が吟味される間もなく「事実」として定着してしまう。一度そういうイメージが出来るとそれをひっくり返すのは難しい。ハワード・ディーンも、アイオワ党員集会の直後、例の絶叫演説の映像を繰り返し流されて、選挙戦から脱落した。

さて、ブログの役割なのだが、このような「反響室効果」を止めるというよりは、加速する傾向が大きいのでは、と言われている。多くのブロガーは、自分の意見に合わない記事よりは自分の意見に合う記事を紹介する傾向があるのは当然として、そのような似たような思想を持つブログ同士が互いの記事を紹介しあっているうちに、同じようなネタが繰り返されることになる。そして、もしそのようなブログばかり読んでいると、反対意見や自分の思想に合わないニュースが目に触れることなく、自分の思想に合う意見ばかり読むことになりかねない。

アメリカの政治や社会の情勢を見ていると、社会が、興味や価値観を共有する小さなグループに細分化しているという印象を受ける。一昔前のTVのニュースなら、見たいニュースも見たくないニュースも目に入ってくるが、今はネットやらケーブルTVなどで、視聴者の方に情報の選択の余地があり、自分の見たい情報だけ見ていればすむ。また、アメリカに限って言えば、都市・郊外・過疎地でライフスタイルの差異が広がっており、また都市の内部も人種・収入レベル・価値観などによって細分化が進んでいるといわれる。

自分の信念に合うニュースだけ読んでいればいいというのならばそれでもいいが、それはやはり不健全なことなのではないかとも思う。ただでさえ細分化が進む現代の社会において、そのような多様なグループの橋渡しをする対話の可能性がますます減少していることに私は危機感を持つ。究極的に、われわれは一つの世界に住んでいる運命共同体だから、対話せずに生きていくことはできないからだ。この点については、保守派もリベラル派も同様に努力すべきと思うが、特に米大統領選挙後に思うのは、日頃「対話」や「共生」を主張するリベラルの人々が、かえってイデオロギーに凝り固まって対話を拒否しているという現実があるのではないだろうか。(名指しで言うなら、Academia RSS Projectは、"Academia"と言うなら、自分の「正しい」イデオロギーに合う情報・エントリだけを紹介するのではなく、違う思想・イデオロギーの対話を促進する情報・エントリを紹介するようもっと努力すべきだと強く思う。まあ、そういう目的でやってるわけではないのなら仕方ないが。)それは、自分の意見・主張を捨てることでは決してない。私のブログも、「主張」という意味では、少し読めばわかるように書いている。自分の立場を認めてもらうために、また違う主張の人々と共に生きる権利を認めあうためにこそ、対話の言葉が必要とされているのだ。

さて、こんなメディアの現状の中、それぞれのブロガーも自分とは違う意見に耳を傾ける努力が必要だと思うし、同じ傾向のネタ(例えば政治ネタ)だけでなく、生活のいろんな側面からネタを見つけるべきだとは思う。また、読者の方も、自分とは必ずしも賛成しないブログを意識的に読むようにしたほうがいいと思う。そんなわけで、私のblogrollから、いろんなブログを読んでみてください、と言ってみたわけだ。ま、自分と立場の違う人に向けて書かれているブログ、また、著者と立場の違う人が読んでも理性的な議論として読めるブログ、というのはなかなか少ない。私のブログは取り柄はあまりないのだが、そのようなブログを目指してはいるつもりだ。

しかし、エントリで紹介した4つのブログを振り返って見ると、確かに私が賛成することが多いブログばかり選んでしまったかも。自分とは考えの違うブログを読むというのは、言うは易し、行うは難しということか。やれやれ。でも、blogrollのほうは、右から左まで幅広く選んでいるつもりではある。

とはいえ、このような話も、政治・経済・時事系ブログの中での話。TBを頂いたブログの方には、「Elle Onlineもむなぐるまも同じようにチェックする」というお褒めの言葉(?)をいただいたのだが、そういう意味ではここまでの話も狭い世界の話のように見えると思う。そういう意味では、私の世界がネットからはみ出しているというのは健全な証拠かも、とも思う。まあ、今度は最近よく見るTV番組、Wife Swapについて書こうか。

【追記 12/27】表記をわかりやすくするため多少改めました。

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December 21, 2004

更新が遅れている言い訳&最近のブログ界隈の盛り上がりぶり

こんにちは。
最近更新が滞っておりますが、私は元気です。
私の住んでる中西部の街は、ここ数日とても寒いです。半端じゃなく寒い。完全装備しないで一歩でも外に出ると、健康に害を及ぼすかもしれないくらい寒いです。
で、アパートにこもっているのですが、自宅には今はダイアルアップしかないので、ネットサーフィンもなかなかしにくい状況です。それとは別に、リアル生活のほうが忙しい、というか、ネットなんかよりリアルライフのほうが断然エキサイティングな状況です。このままネット卒業(笑)してしまうかもしれません。

それにしても、最近のブログ界隈の盛り上がりには目を見張るものがあります。年末進行のはずなのにも関わらず、読み応えのあるエントリを連発するブロガーたちが、めざましい活躍を見せています。つい1か月前には、切込隊長の言葉で(今辞めたら)「部員が八人しかいない高校野球みたいな雰囲気」になるとか言っていたのがウソみたいですね。ブログはこれからどんどん盛り上がっていくのは間違いないわけで、このまま、ブログがネットだけでなく社会的にも存在感を増していけば、と思います。

ちなみに、私の現在の注目・おすすめブログをご紹介しますと、

などでしょうか。読ませる、そして考えさせられるエントリを連日発信しておられます。それから、英語ブログでは、最近なぜかAlthouseが面白いですね。私は、このブロガー(法学教授)の、地に足のついた現実感覚・バランス感覚が好きです。それから、私のblogroll(ページ右側のブログのリンク)には、著名な評論家からピュア・ブロガーまで、読ませる上質サイトを多く選んでいます。毎日同じブログを巡回されることの多い方は、読むサイトの幅を広げてみては? 

【追記 12/24/04】R30さんは日本のアルファブロガーに立候補されているわけではないとのこと。これは失礼いたしました。(しかし、上でリンクしたエントリでは相当やる気満々だったような…。)まあ、アルファブロガーは名乗るものではなく体現するものでしょうから、このエントリの私の発言は単なる戯言、冷やかしとお受け取りくださいませ。ともあれ、20万PVということもあり、さらにテンションの高い活躍を期待するものではありますが。

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November 22, 2004

ココログ雑感

Typepadからココログへの移転は結構スムースでした。以下、ココログを使ってみての雑感。

○Typepadは中国のネット環境からはブロックされて見られないようです。(そのためNorth Korea Zoneは独自ドメインに引っ越した。)そんなわけで、今回のココログ移転により中国在住の方も「むなぐるま」が読めるようになりました。いらっしゃいませ。(このことは「当代江北日記」からトラックバックして頂いた記事で気がつきました。Jonah_2さん、どうぞよろしく。)

○少々テクニカルな話ですが、引っ越しの手順。
ブログのエンジンが同じTypepadということもあって、基本的にはTypepadから書き出し→ココログへ読み込みで、コメントやトラックバックを含めてデータを移すことができます。もっとも、直接移そうとしたらエラーが出てしまい、書き出しファイルを少々手入れしました。まず、ココログの方はベーシックで「追記」フィールドを使えないようにしていたので、すべて「本文」に含めてしまい、それから、LFをすべて取り除いてセーブしました。これでOK。(どちらで引っかかっていたのかは、不明。)それから、サイト内リンクをmunaguruma.blogs.com/jp/からmunaguruma.air-nifty.com/blog/へすべて置換。エンジンが同じなので個々の記事の名称もドメイン名以外は全く同じ。というわけで、引っ越しは楽でした。また、Movable Type互換データを吐いてくれるブログは、将来的にもデータの取り出しが容易にできるというメリットを実感できました。(News Handlerから引っ越したときは、すべて手動でやって大変でした。)

○今のデザインは少し文字が小さいですが、気になる方はブラウザで文字の大きさを調整してください。また、以前は「追記」機能で、トップページでは最初の2、3行のみ表示し、残りは「続きを読む」をクリックしてもらうというやり方をしていたのですが、今回は全文一度に表示するようにしました。どうでしょうか? (これもそもそもはTypepadの転送量対策で始めたのですが、その心配もなくなったので。)現在のデザインについてコメントがありましたらこのエントリに付けてください。しかし、こうして全文表示でエントリを並べてみると、まあよくこれだけ書いたものだな、とは思う。

○そう、ココログは(少なくとも今のところは)転送量制限なし! コメント、トラックバック、遠慮なく送って下さい。

○私はブログを書くのにectoというソフトウェアを使っています。これはオフラインで書けるし、最近のログが保存されるので便利。タグ打ち込み支援や、WYSIWYGインターフェースもなかなか。これも、Typepad互換のココログでは問題なく使えています。

○移転に際していろいろなブログシステムについて少し読んでみたのですが、現在ブログで圧倒的なシェアを誇るMovable Typeというシステムは、基本的にサーバー負荷が大きく、転送量も無駄が多いシステムではあるらしい。そこで、Movable Typeを手動で細々とチューンアップしたり、次世代ブログシステムが登場するのを待つ手もあるのでしょうが、私としては、そういうことに時間を使うのであれば、現状でそこそこよいパッケージのココログにさっさと移転して、今は書くことに集中しようと思ったわけ。ブログという形態も、2、3年したら時代遅れになるのでしょうが、とにかく今それなりに心地よく更新できるシステムで書いていく、という姿勢でいます。

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November 12, 2004

暫定的に復帰

励ましのメールやコメント、トラックバックをくれた皆さん、どうもありがとうございました。当分、暫定的にこのブログは継続しようと思いますが、まだまだいろいろと思うところがありまして、今後については未定です。ま、当面は週1回くらいの更新になるかと思います。
 この前のエントリ「町山智浩氏にお返事」では、町山氏ご本人など、かなり反響がありました。私としても、ブログ休暇中ながら、できる限り、意味のある対話にしようと思い、コメントしました。(何だか休暇でも何でもなくなってしまったわけですが。)内容ですが、しばらくは、大統領選挙や、論壇ブログについてのフォローアップ的な内容になると思います。

さて、復帰早々なんなのですが、
ぬまぐるまですか。
…せっかく切込隊長氏も指摘してくれているのに、まだ訂正されてないとは。

Unvisiblemanさんの「なむぐるま」はお願いして直して頂きましたが、「むぐるま」とかも見ましたね。
とはいえ、漢字で書けば「空車」だし、どうせ駐車場の「くうしゃ」と誤解されると思ったので。

「むなぐるま」についてもっと知りたいという方は、とりあえず、森鴎外「空車(むなぐるま)」の電子テクストと、亀井秀雄先生の解説をお読み下さい。この作品、鴎外の日本の古典文学、文献学、考証学への興味は勿論、鴎外の翻訳物(『諸国物語』など)に見られるシュールな雰囲気が良く出ていて、とても好きな作品なのです。軍医であり文壇の大御所、というステレオタイプ的なイメージとは少し離れた、おしゃれでいて重みのある優れた小品だと思います。

しかし、グーグルで「むなぐるま」と検索すると、5000件以上ヒットというのは、すごいなあ。今年の新年にブログを始めたころには、確か50くらいしかヒットしなかったように思います。ブログの影響力について、改めて感心させられます。

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November 05, 2004

Time off.

しばらくブログ更新を休止させて頂こうと思います。とりあえずこの週末は更新を休み、その後も今までのようなペースでは更新できないと思います。本業の方が忙しく、今年いっぱいは時間的余裕がないこと、それから大統領選挙が終わって一息つきたいというのが理由です。
 少しリフレッシュしてまた更新の意欲がわけば、また更新を再開するとは思いますが…。また、現在公開されているエントリについてのご意見やご感想については、コメントなどで対応しますのでお願いします。

ここからは独り言なのですが、今のフォーマットでは将来性が見えないんですよね。本来の仕事とは関係ない形で言論活動をしても、自分のキャリアアップには結びつかないのはわかっていますし。それから、アクセス数が増えて、匿名とはいえある程度責任の持てる発言をしようと思うと、エントリの準備や資料集めにも時間がかかりますし。このサイトを通して得た発言の機会、また、いろいろな方々とのご縁は大切にしたいとは思いますが、少し休んで現状を再検討したいとは思います。それから、じつは私の本業のほうも非常に不安定な身分でして、もう少し落ち着くまではそちらに全力をつぎ込みたいというのもあります。

それから、「論壇系ブログ」についていくつか発言しましたが、いまの日本のブログ界隈 (blogosphere)を見て思うのは、New York Times, Washington Postなどのメディアの記事をきちんと読んで、要約して、解説するだけで、かなり意義があるんじゃないか、ということ。finalventさんがよく言われていることですが、特にNYTやWaPoは、世界に開かれたメディアであることは間違いないわけで、ここに出されている議論に賛成しなくても、同じ土俵に上がることが必要だと思うからです。(まあ、New York Timesの日本関係の記事についていろいろと問題があるのはこのブログでも何度も触れた通りです。これは、偶然ではなく構造的な問題があると思っています。)それから、WaPoとNYTのコラム欄はアメリカのオピニオン・リーダーが揃っており、これを読むだけで現在のアメリカ政治・社会が見えてきます。1、2か月、とにかく全部読んでいれば、一人一人のコラムニストのスタンスが見えてきますから、やがてそのスタンスを通して個々のイッシューの細かい議論の綾が見えてくる、というわけです。

それから、アメリカの政治系のブログを始めたいという方は、とりあえず
instapundit.com
andrewsullivan.com
Talking Points Memo
Slate
Salon.com
くらいを定期的に読んでおけば、それぞれのサイトのカラーがわかるし、そこからいろいろなブログに飛べるでしょう。(今の日本の言論系ブログに必要なのは、レイノルズ教授のような仕切り屋じゃないかと思うのですが。あ、キムタケさんのようなのじゃなくて。)それから、Daniel DreznerとかAlthouseとかは、大手メディアからも論客として認知されつつある。私はKosとかAtriosとかは読んでません。あんまりに党派的だから。あと、ネタ系としてはLileksとかWonketteとかでしょうか。とりあえずこれくらい読んでおけば大まかな流れはつかめる。それから情報収集に役に立つのが、もちろんWikipediaGoogle Newsこのサイト
(これだけネタ帳を公開してしまうと、復帰したときにどこからネタを仕入れたかばれてしまうかも。まあ、それでブログに参加する人が増えればそれでいい、ということで。)

とりあえず、これらのサイトをBloglinesで登録して定期的に読めばあなたもアメリカ政治系ブロガー! 日本語圏でもアメリカ政治や国際政治一般を語るブログが増えて、やがてクリティカル・マスに到達することを切に願います。

まあ、とりあえずはお休みを頂くと言うことで、今後は自然体で復帰したいと思います。

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September 14, 2004

コメントについて

(2004年9月25日記) 
ご愛読ありがとうございます。
 このウェブログ(ブログ)も、この数日「メモ疑惑」関連でトラフィックが増加しております。それと同時に、コメントの量も増加しています。前にこのエントリでも書いたのですが、アメリカのブログ界では「コメントの質はヒット数が増えるに従って指数関数的に悪くなる」という分析をしている人もいますが(元記事: Daniel Drezner)、このブログでもコメントの管理に費やす時間が増えてきています。そこで、コメント、トラックバックについてポリシーを書いてみましたので、コメントしたい方はご一読下さい。

トラックバックについて
1.当ブログではトラックバックを推奨しています。これは、コメントが当ブログだけではなくご自分のブログにも蓄積されていくため、発言に責任を持って頂けるからです。また、ブログ独自のサイト間の連携機能をフルに生かせますし、多くの人にブログを持っていただいて結果としてブログが普及して欲しいという意味もあります。
2.送られてきたトラックバックのうち、こちらの判断で無断に消すことがあります。私自身、公平で開かれた議論をしていきたいと思っていますが、あからさまな中傷や個人攻撃、公序良俗に反するものなどはこちらで判断して削除します。基本的には、書いた内容を他人に面と向かって言えるか考えて常識的にご判断下さい。また、削除理由については説明しませんのでご了承下さい。

コメントについて
1. 現在、匿名コメントはオフにしています。また、1IPにつき1ハンドルでお願いします。
2.コメントはすべて読ませて頂いています。
3.すべてのコメントにお返事したいのですが、お返事できないことがありますのでご了承下さい。私がお返事するかどうかの基準は、コメントの質によるのではなく、その時時間があるか、ネットアクセスがあるかどうかなどの現実的な要因によります。
4.コメント削除については、トラックバックの2に準じます。
5.管理者には、コメント削除だけではなく、コメントを残しておく権利があることもご一考ください。つまり、後で恥ずかしくなって削除依頼されても、こちらで残しておくという判断をするかもしれないということです。

メールについて
1.応援、反論、情報提供、訂正などのメールは歓迎します。アドレスは munaguruma%@nifty.com から%を取って下さい。
2.コメント同様に、メールはすべて読ませて頂きますが、お返事できるかどうかはわかりません。
3.メール内容はサイトには無断転載いたしません。転載可の場合はそう明記して下さい。

まとめ
当ブログでは異論、反論は大歓迎です。これらのポリシーは、公平かつ冷静な議論を妨げるものではありません。ただ、訪問者の方(そして管理する私)が気持ちよく読めるサイトにしたいと思っていますので、ご理解下さい。

それから、当ブログではAmazon.co.jp アソシエイトに参加しています。「アソシエイト」の下のAmazon のアイコンをクリックしてAmazon店内に入って買い物されるとこちらにアソシエイト料が入る仕組みです。当ブログを応援してやろうという方がいらっしゃればこちらからお願いいたします。

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August 18, 2004

Bloglines

ページ左側にBlogrollを付けました。一応よく読む・または時々読むblogを中心にリストしていますが、時々入れ替えることがあります。あまり深読みなさらないよう。

Blogrollの表示に使っているのは、Bloglinesというサービス。これは、基本的にはWeb上でBlogの更新情報を管理するサービスですね。RSSリーダというのは、RSSという小さいファイルを調べることによりウェブページの更新情報を取得するソフトなのですが、このサイトはソフトでローカルにやるのではなく、サイトでまとめて調べて、個人に情報を供給する形になっています。個人のパソコンにソフトを常駐させておけばRSSリーダと変わりなく使えます。システム的にははてなアンテナと似ているのですが、はてなアンテナが実際にページを巡回している(らしい)のに対しこちらはRSSを調べているだけなのでシステムへの負荷が比較的小さく、更新情報が比較的早く手に入ります。この2、3日使っているのですが、かなり便利です。これでBlogやニュースサイトをチェックする時間がかなり短縮できそうです。
このサービスではオプションが多くあり、いろいろ設定できるのですが、Blogrollを表示するのもその一つ。更新時刻で並べることも可能。Blogpeopleなども使っていましたが、これはBlogを使っている人がblogpeopleにpingを送っていないと更新情報が出ないのに対し、このサービスならRSSを供給している限り大丈夫で、より多くのサイトの更新情報を反映できます。Blogの更新時間がわかったからといってどうということはないのですがね。(ちなみに、このサイトではblogpeopleとmy blog listにはpingを送っています。)

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August 12, 2004

夏休みモード

といっても仕事しているわけですが。これからも米共和党大会については民主党大会と同様追っかけたいと思っています。
 このページの右側にElectoral Vote Predictor へのバナーつきリンクを張りました。このサイトは、各州ごとの世論調査を元に現在の「選挙人数」に基づく情勢を調べているサイト。ご存じの通り、アメリカの大統領は各州ごとに集計し、州の勝者が選挙人を総取りし、その選挙人の合計数によって大統領が決まる制度なので、全国の世論調査の数字はあまり意味がないので、この数字の方が現状をよく表していると言えるでしょう。普通は民主党大会後に民主党の候補の支持者が上がるのに今回は上がらなかったとか言われていますが、このサイトによると、ケリー氏優勢は変わらないようです。また、本サイトのほうの地図も面白い。いわゆる激戦区のうち、共和党に傾いているのはオハイオくらい。でも、フロリダ州ともう一つ大きめの州がブッシュ氏に傾くと逆転するので予断は許さない、といったところです。
 また、メモのところにも書きましたが、緑風香Weblogの管理人の方のお兄さんと、脱北者が持ってきた北朝鮮にいるとされる日本人の写真が「同一人物の可能性が極めて高い」と専門家によって鑑定されました。拉致問題は、帰国された数人の方々や政府認定の方々だけでなく、拉致の疑いの高い「特定失踪者」の問題でもあります。緑風香さんの言葉を引用しておきます。

 政府が認める拉致被害者だけが拉致被害者では決してありません。それは、拉致被害者のほんの一部です。おそらく、数百名はいるとわたしは思っています。
なぜなら、私は、兄が拉致されたなどとはつい2年前まで思いもしなかったし、おそらくまだまだ届け出ていない方々が大勢いると思われるからです。実際、先日の署名中に複数の人から「うちの家族ももしや拉致かも・・・・」という相談を受け、失踪情況から拉致の可能性大と思いました。私の兄の報道をご覧になって、もしやと思われる方がもっともっと届け出てくれることを期待しています。拉致の「とてつもない実態」の扉が開きつつあります。兄の1枚の写真を契機に、もう一度徹底的な日本側の国内外調査を期待します。

そして、北朝鮮で隔離拘束されているであろう拉致被害者すべての身の安全を早急に確保するべきです。拉致そのものの「もみ消し」を絶対にさせてはならないと・・・

日朝協議の結果に注目しましょう。

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July 27, 2004

お便りお待ちしてます

このサイトについてのご意見、ご感想などをお待ちしています。このエントリのコメント欄でもいいですし、メール(munaguruma+hotmail.com の"+"を"@"に変えて下さい)でも結構です。
このサイトを始めて半年余り、PV数も少しずつ増えてきました。(ちなみに今300-500PV/day位です。)最初は文学・映画ネタやアメリカでの日常生活の小ネタを中心に書くつもりだったのですが、最近はアメリカ時事ネタなどについて多く書くようになって、ちょっと最初のイメージと違うなという感じがしています。今のポリシーは「書きたいことを、書きたいときに書く」ということなのですが、訪問者の方々にはどの記事が面白いのかな、という疑問はあります。また、拙ブログの方向性についても考えているところです。例えば、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストのニュース、オピニオン記事の批評に特化するというのも一つのオプションかな、と思っています。

そんなわけで
●今までの記事で面白かった記事
●読んで時間の無駄だったと思った記事
●そのほか、意見・要望(デザイン、サイトのイメージ、著者が匿名であることなども含めて)
など教えて頂きたいと思います。

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June 09, 2004

メモ。

このページ右手に「メモ」コーナーを作りました。ネットサーフィンをしていて見つけたニュース記事や、本編にまとめるまでもない小ネタを記録しておきます。こちらは随時更新していきます。また、予告なしにリンクを消すこともありますので、興味があるリンクは早めにメモしておいてください。一方、本編の方は更新回数が少し減るかもしれませんが、少しまとまった内容のコラムを書いていくつもりです。

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May 24, 2004

サブタイトルを変えてみた。

最近の"The Simpsons"のエピソードから取りました。

言うまでもなく、"The Simpsons"はアメリカの長寿アニメ番組。ずいぶん長いこと続いていますが、高い人気を維持している。

このエピソードは、ミスター・バーンズが町のメディアを買い占めて、それに対してリサがガリ版新聞で戦うというストーリー。リサは町のメディアには流れないニュースを自家製新聞で伝え、ミスター・バーンズに抵抗する。ミスター・バーンズは、金と権力にものを言わせてリサにありとあらゆる圧力をかける。リサは負けそうになるのだが、最後には町中の人がリサを見習って自分の頭で考え、自家製の新聞を書き、配達するようになって、ミスター・バーンズもついに負けを認めてしまう。エンディングでは、そんな町の大勢の人たちが、自分の手作り新聞を配達するシーンを背景に、父のホーマーがこの一言を言う。「大物一人が全部のメディアを操るかわりに、千人もの変わり者が自分の役にも立たない意見をコピーして(配って)るよ」

私は"The Simpsons"のファンではないのだが、このエピソードは社会風刺が効いていて面白かった。FOXの番組ながらルパート・マードックを名指しで皮肉るシーンがあって、これも感心。
でも、このせりふ、blogの世界をよく表していると思いませんか?

参考:NYTの記事; 番組最後の場面のテキスト起こし+おまけ(誰も考えることは同じですね)

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May 14, 2004

更新はあくまで不定期ですので。

民主党の党首交代やら小泉訪朝やら、日本の政局も動いてきましたね。米国の方も捕虜虐待疑惑で毎日目が離せない状況で、コメントしてみたい事柄もいくつかあるのですが、この数週間ほどは、更新がさらに不定期になります。ご了承下さい。
 しかし、小泉訪朝はどのような結末になるのやら。北朝鮮・拉致問題関係のニュースを追っているBlogサイト、新・ニッポンからの通信を紹介しておきます。

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December 31, 2003

空車(むなぐるま)

このウェブログのタイトルは森鴎外のエッセイ「空車(むなぐるま)」から採った。石川淳も言っていますが、つべこべ言わずに読んでもらうのが一番早いでしょう。
電子テクストはこちら

(2004/10/01追記)
近代日本文学の研究者である亀井秀雄氏のサイト『亀井秀雄の発言』でこのブログを紹介して頂きました。
マスメディアの「テロリズム」 No. 3:
○〈むなぐるま〉のイメージ 〜 ○〈むなぐるま〉への敬意

このページで、亀井先生が、私のブログに寄せて鴎外の「空車」について読み解いて下さっています。このブログの短い歴史のハイライトのひとつです。

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(2006年5月 むなぐるま管理人からの受託により保管)

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